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神のみぞ知るセカイFLAG55感想速報版

FLAG55「HELP!」

よみましたっ
今週で期末テスト編は完結。文化祭編はいつになるかなぁ…楽しみです。
あゆみん萌えな私としては、彼女があたふたする様子を見るだけでも大満足だったのですが笑。今回の話は、設定的にも、桂馬の内面の描写的にも、とても重要なお話だった気がします。

☆桂馬の「思考停止」について
「別のセリフでもよかったよなー」
「どうせ向こうは忘れてしまうんだから」

記憶を失うことを知っているのに、なぜ「いつでも助けてやる」なんて、未来へ繋がる約束をしてしまったのか。それは、自分の胸によーく聞いてみてくださいよ、桂馬くん笑。

といいたくなるくらい、桂馬は自己分析をしません。自分の感情を吐露するようなモノローグも皆無です。何を考えているのか、何が本心なのか、読者は分からなくてやきもきする。若木先生は、桂馬を突き放してみてるような感じ。

ですが読者の視点から見ると、桂馬のセリフや行動の変化に、ある程度理由が推測できます。ちひろ編で、初めて未来へ繋がる約束をしたのは、現実への失望→歩美との再会で、自分のプライドと自信を強固なものにしたからでしょう。

ちひろ編以降行われている、攻略キャラとの未来へ繋がる約束は、桂馬の本心、本気が溢れ出た結果と読むことが出来るように思います。

特にちひろ編以降は、桂馬がなぜその行動、そのセリフを選ぶのかという解説よりも、女の子の感情描写にページが割かれているため、桂馬が「未来へ繋がる約束」を意識して選択しているか否かというのがはっきりしなかったわけですが、今回のモノローグで、「未来へ繋がる約束」は無自覚に選択されていたということが見えてきました。

女の子達は、桂馬との恋愛で得たポジティブな部分を吸収して、新しいステージへ進みます。しかし桂馬は、女の子達が知らない別れの痛みを独りで抱えながら、また新たな痛みに向かって行かなければなりません。攻略した女の子達が進んだ新しいステージにの中に、桂馬はいないのです。
この「桂馬の痛み」の描写は殆どでてきませんが、栞編ラスト、そしてみなみ編ラストでは色濃く表れていたように思います。(桂馬の痛み、つまり神の孤独に関しては、神のみ2巻の感想にも書いているので興味があるかたはどうぞ。)
「神のみぞ知るセカイ」第2巻の感想~かのん編と栞編の対比から見えてくる神の孤独~

今まで桂馬の成長にばかり注目してたフシがある私ですが、桂馬は、積み重なる痛みに耐えるために無自覚に「思考停止」という手段を選んでいるのかもしれないなぁと思いました。今回のラスト、「気のせいだ」なんて顕著ですよね。女の子達にも、記憶が残っているのかもしれない…と感じたにも関わらず、そんな自分の思考に蓋をしてゲームを続ける。
このまま痛みが積み重なると、いつか蓋しきれずに溢れ出してしまうんじゃないかなぁと心配。
そうなると、痛みを和らげてくれるのは、攻略キャラの記憶と、桂馬が無自覚にしてきた「未来へ繋がる約束」でしょうね。

☆桂馬びんびん物語
また若い読者置いてけぼりネタ笑。教師びんびん物語なんて、私も名前しかしらない笑。
鉛筆で発火と二枚返しは、とどろけ!一番ネタですか?
追記:とおもったらどうも記憶違いな気がしてきた。鉛筆発火はあさりちゃんだったかカンニングーだったか…?記憶があいまいだー。

☆はぁ~バッカバカし~♪
牧伸二とかのギター漫談みたいだな笑。(牧伸二はウクレレですが。若木先生のブログにウクレレ抱えて漫談やってるちひろの絵が載ってましたね、以前。)

☆記憶は消える、だけど心のスキマは埋まったまま…
かのんの「いつかどこかで会いませんでしたか!?」の後のあゆみんとちひろの反応…あれは明らかに心当たりある感じですよね。「桂馬が気になる」というような漠然とした気持ちじゃなくて、キスに反応しているあたり、「記憶の消去」がどこまでなされているのか…。
恋愛で埋めた心のスキマは再発しやすい。だけど桂馬が攻略した女の子は再発は今のところない。そこらへんとも関連してくるのかなぁ。

☆エルシィって不思議
引っ掻き回したり、自分のポンコツっぷりで周囲の冷静さを取り戻させたり。以前、エルシィは運を引き寄せてるって書いた気がするけど、ホントそんな感じの役割だ。

☆桂馬の動揺
桂馬の99点を飾って上機嫌の児玉先生が笑。
にしても、桂馬。動揺がこういう形で現れるのは非常に面白いですね。桂馬にとっては、100点取り続けていたのはゲームのためですから、ゲーム以上に3人の記憶が気になっていたみたいで…。すでに蓋をしきれていないような感じもします。


サブタイトルの元ネタは、FLAG54のサブタイトルの元ネタになったビートルズのアルバム「4人はアイドル」の1曲目、「HELP!」ですね。

以下サンデーメモ。実は今週まだ全部読んでないんですが…
・トラウマイスタ、お疲れ様でした!絵が一つ一つ、頭に焼きつくなぁ…。終盤のバトルが格好よすぎて、もっと長い尺で見たかった…と残念な気持ち。2ヶ月連続で単行本発売とのことで、これは終盤の(一部での)人気を考慮した感じかな。中山先生の次回作を楽しみにしておきます。
・今週のお茶いいなぁ…切ないなぁ…
・はじあく、他にもファンクラブあるんか笑。
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