スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

神のみぞ知るセカイ~神と悪魔と天使~ 感想:文章で神のみを表現するということ。

神のみノベルよみましたっ

★ライトノベル(ほぼ)初体験の感想。
最近のライトノベルって殆ど読んだことなかったので、(パレット文庫とかコバルト文庫は過去読んでいましたが)事前学習として有沢まみず先生のいぬかみシリーズ少しと銀色ふわりを読んだんですが、文章のテンポが漫画とかアニメを見てる感覚に近くて、なるほどと思いました。あまりにもさらっと読めてしまうので笑、一冊の本を読むのに丸1日を費やすことがザラにある私は拍子抜けしてしまいましたが、文体に慣れるとハマりそうだなぁラノベ。今、「あやかしがたり」を読み始めたんですけど、ラノベって地の文で人物の感情表現を直接的に書いてる箇所が多い気がしますな。で、挿絵があるおかげでパッと脳内に絵が浮かぶ。結構効率的。


★文章で神のみを書くということ
「神のみ」の世界観を文章で書く方法として、大きく分けて3つの方法があるんじゃないかと思います。1つは、桂馬を語り部にして、漫画と同じく桂馬の思考の一部分を見せつつ、その本心は読者に読み取らせるという手法。2つ目は、漫画では表面に現れない、桂馬の思考回路やモノローグを詳しく描写するという手法。3つ目は、女の子を語り部にして、女の子から見た桂馬を描写するという手法。
1つ目は、リンクにも入れさせていただいているDLSwさん(神のみぞ知るpornの作者様)の神のみ二次創作小説の手法。有沢まみず先生の今回の神のみ小説は2つ目の手法で書かれていますね。で、3つ目は、桂馬視点が上手く書けない私が使う手法。

ラノベ、という媒体を考えると、2つ目が一番ぴったりくる気がします。漫画読んでいるときに、自分の脳内でする解釈を全部文章で書かれてるみたいで、違和感があるという意見もありそうですが、今回のノベライズは「桂馬の信念」や「桂馬の自信」がしっかり根本にあって、原作ファンとしてはかなり満足なできでした。神のみの世界観で物語が機能して原作を壊すことなく、(有沢先生はエルシィ&桂馬の描写が素敵すぎる笑)かつ「電波娘」「2人同時攻略」「攻略外の人から興味を持たれる桂馬」(もう1つあるからネタバレになるので…)という新しい要素を詰め込むチャレンジ精神と、クライマックスできっちり伏線回収して読者を引き込む有沢先生の筆力に感嘆しきり。以下、ネタバレを含む感想なので、本を読んでない方は読んだ後にどうぞ。

プロローグから、いきなり「落とし神」モードの桂馬が描写されるわけですが、桂馬の気持ち悪さの描写がすごい笑。この変態っぷりは文章でないと(というか有沢先生じゃないと)書けないのではないかと笑。最初から笑いっぱなしでした。変態を書いてる有沢先生は生き生きしすぎ笑。
あと、何よりエルシィと桂馬のやりとりがツボをおさえてる感じで笑。桂馬の気を引こうとするエルシィとそれをさらっとあしらう桂馬。でもそこには、それなりの信頼関係がある、と。


ゲーム女子の合理的な美しさに心酔している桂馬が、一見意味不明に思える行動や発言をする電波系を「面倒くさい」と感じているのも納得。そんな駆け魂つき電波系女子、天美透に命を助けられ、病院で再会を果たし、桂馬は攻略を進めていくわけですが。
透が持っている独自の世界を受け入れて、ライブラリの中から様々な言葉を投げかけていく様は、初期神のみの「ゲーム知識で現実女を攻略」というコンセプトを完全に踏襲していて、読んでいてわくわくしました。
桂馬が透の本心を見抜く場面をもっとネチっこく読みたかったなぁという気もしますが笑、透が桂馬と出会ったことで、どんな心理的変化が起きたかってことはかなり綿密に書かれていたので、違和感はありませんでした。駆け足気味ではありましたが、プラスとマイナス、そして十字架のネックレスが1つの線になって、駆け魂から解放されるクライマックスは圧巻。


さらに今回はもう2人、女の子が関わってきます。(この「2人」のミスリードがすばらしかった!)桂馬を避けず、話し掛けても普通に接してくるクラスメイト、吉野麻美。そして、放課後の麻美のフリをしていた双子の妹吉野郁美。2人の違いが物語の中で重要な役割を果たしているわけですが、面白かったのは「駆け魂と関係ない女の子が桂馬に興味を持っている」ということ。さらに、冒頭の桂馬の不気味さと対比させるためか、「容姿端麗」な部分が強調されていて、郁美なんかは本人を目の前にして「格好いい」とか「遊んでそう」とまで言ってる笑。なのに桂馬自身は、自分の容姿を全く考慮に入れてないあたり、有沢先生はホントに神のみ読み込んでいるんだなぁと感動しきりでした。

さらには、「現実でもゲームでも、苦しんでいる女の子はボクが救う」という桂馬の確固たる信念が書かれていて、(だからこそ、麻美にも透にも、桂馬は王子様のように書かれている)しかもその信念が、女の子の心のスキマを埋めるキーになっている。ただ、神のみの「攻略」的な部分を抜き出しただけじゃありません。

でもやっぱり、個人的な好みをいうと、ここは心理描写書きすぎて説明的で冷めるな…もっとポエティカルな表現が欲しい…とか、女の子との会話はもっと簡素なほうが萌える!とか、そういうのがあるんですが好みの問題なので笑。

そうそう、ゲームセンターで桂馬が「リズムゲームで遅れを取った」という場面がありましたが、個人的には桂馬はリズムゲーム得意そうなイメージがあったのでちょっと違和感。

ともかく、よい作品でした!第2弾とかあったら読みたいですねー。
コレを機に、ラノベも読んでみようと思います。弟が放置していった撲殺天使ドクロちゃんとハルヒがあるから手を出してみようか。
関連記事

どうも初めまして

自分はもともと有沢作品全般が好きで、ノベライズの話でこの作品を知り、手を出してみて見事にハマった類ですw
ついでに麻枝准が好きな鍵っ子なのでギャルゲの話もある程度分かります。
今作はついさっき読み終えました。

ノベライズといえば、評判が悪いものが多いですね。(どれがとは言いませんが)
でも、これは実に楽しく読めました。
ここを含めて評価サイトやらmixiやらを見ましたが、「面白い、でも惜しい」といった評価が多いですね。
自分もそんな感じですし。
ただ、そういった惜しい点を差し引いても良い出来だと思います。
これはやっぱり有沢まみずがノベライズの話を貰う前からこの作品を好きだったというのがプラスに働いたんでしょうね。
アニメの監督や脚本家やプロデューサーがその作品を好きだと出来の良いアニメになることが多い、というのにかなり近いものがあると思います。

余談ですが、259Pの一連の台詞は「ONE ~輝く季節へ~」を意識しているようにしか見えないですw
「えいえんはあるよ」
「ここにあるよ」

>撲殺天使ドクロちゃん
面白いですが、正直1巻でお腹一杯です。

>ハルヒ
そういえば、2期やるとかやらないとかで今話題になってますね。

個人的オススメは「ソードアート・オンライン」「アクセル・ワールド」「とある飛空士への追憶」かな。
[ 2009/05/21 23:28 ] [ 編集 ]

スカイさん、はじめまして~
有沢先生のファンの方が神のみを読むきっかけになってるっていうのは嬉しいですねー。私は逆に神のみから有沢先生の作品を初めて読んで、気づけばいぬかみっ!を5冊読んでた…という感じでした笑。多分このまま最後まで読むと思います。

>259Pの一連の台詞
今確認してきました笑。確かにそんな感じが…。

とある飛空士~は今度コミカライズがゲッサンで始まるとのことで、かなり気になってます。読んでみようかなぁ。

[ 2009/05/22 00:26 ] [ 編集 ]

やっと読み終えました。
私は…きっぱり言ってしまえばこの小説版は楽しめませんでした(汗)

原作のコメディ的な部分が殆ど無く(作者がコメディも上手いという評判を聞いていただけに)、
桂馬の行動もマンガみたいに『おおっ!?』と驚く点もなく…
双子オチや抑圧部分は容易に読めた為、
無駄な描写や記述で水増ししている感じを強く受けてしまいましたね。

つーか、台詞回しがおかしい。
特にエルシィの台詞が、語尾の切り方がなんか
唐突すぎると感じたのは私だけでしょうか…。
[ 2009/05/25 20:39 ] [ 編集 ]

Fさん、こんばんは~
> 無駄な描写や記述で水増ししている感じを強く受けてしまいましたね。
うーん、水増しというか。私は、有沢先生の神のみはストレートな描写や記述が多くて、原作の「俳句」的な、解釈を読者の中で膨らませていく感じが消えてるなという風に思いました。桂馬の行動や女の子のスキマの解釈をそのまま地の文で書いてるというか。他のラノベ読んでも、そういう解説的な要素を含んでいるものが多いので、ラノベってこんな感じなんだなーとは思いましたが。

> つーか、台詞回しがおかしい。
> 特にエルシィの台詞が、語尾の切り方がなんか
> 唐突すぎると感じたのは私だけでしょうか…。
桂馬とエルシィのやりとりはうまいなぁと思いましたよー。語尾については確かにそうかも。
[ 2009/05/26 21:41 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://tukigamiteta.blog43.fc2.com/tb.php/538-2c8ee4bd













上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。