スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

星降る夜になったら1

「星降る夜になったら」
◇◆
深呼吸をして、ギターを抱え直す。覚えたてのコードを慎重におさえながら、音を出した。

Bm、F#、A、E、G、A、F#…

まだまだぎこちないけれど、空気の震えが体に伝わってくる。気持ちいい。これが、私がつくりだした音楽なんだ。今までにない充実感にゾクゾクする。

このコード進行、結構イケてるんじゃない?と悦に入って、メロディーと歌詞を考える。この前みんなの前で披露した曲は全然うけなかったからな…やっぱ歌詞がダメだったのかな。

何かヒントはないかとテレビをつける。歌番組にチャンネルをあわせると、同級生の顔が大写しになった。嫉妬とか憧れとか、そんなものを感じる余裕もなく、私の心に直接響いてくる歌声。かのんが持っている光は、ちっぽけな部屋の中にいる私にまで届いている。

その光がまぶしくて、テレビから目を逸らしたけれど、歌声は私の心の薄暗い部分を照らし続ける。
私だけの光を持ちたい。もっと輝きたい。そう思って音楽を始めたのに。かのんと私の距離を埋めるには、一体どれだけの努力が必要なのだろう。

…ギターをケースに入れ直す。体をベッドに投げ出して、チャンネルを変えた。


◇◆
目覚ましの音で、いつもの時間に眼が覚めた。
落ち込んでも、朝はくるし。夢さえ見ない。ご飯を食べて、教科書と雑誌を鞄につめて、学校へ行く。平凡すぎるくらい平凡な私の日常。それでも、輝くものを期待してる私がいる。

ふと窓の外を見ると、雨だった。雨粒が地面にしみをつくる。
輝くっていっても、こんな天気じゃ何にもなんないな…ため息しかでてこない。
傘が雨粒を跳ね上げる。瞬間、頭の中に映像が浮かんだ。開いた傘、怒ってる私、そして、目の前にいて、何かをしゃべろうとしている誰か。
ぼんやりとしたその映像には、確かに輝きが見えた。一瞬だけど。

…これがデジャブってやつ?
別にきたいしてる訳じゃないけど。ただ、その「誰か」の言葉が聞きたくなった。

関連記事
[ 2009/04/01 14:25 ] 神のみ応援企画 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://tukigamiteta.blog43.fc2.com/tb.php/552-ba0a6104












上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。