神のみぞ知るセカイは、基本的に5話前後でひとつのエピソードにまとまっていて、新規の読者や一見様でも読みやすい仕様になっています。深く考えず読んでいて楽しい、エンターテイメントとしての作品としての一面ももちつつ、エピソードを重ねる中で少しずつ変わっていく桂馬の様子、細かく張り巡らされた伏線、繊細な描写等などなど、細かいところでディープなファンにはたまらない要素がたっぷりあるわけで!!
参考→
担当編集に質問状 :「神のみぞ知るセカイ」 主役はギャルゲーの達人 ヒロインの表現にこだわり若木先生も、神のみキャラの名前を近鉄線からとっているとか、舞島や鳴沢といった地名は同級生2のキャラクターの名前からとっていることをご自身のブログで書いたりしてますが、今回は、単行本の表紙について。
表紙考察の発端は、
神のみぞ知るセカイ:6巻の表紙はいつもとちょっと違った感じ。神としての桂馬と、人間としての桂馬と。の記事にいただいた、
halkaさんのコメントでした。私はホント全然気づいてなかったので…その観察眼に感服!!
スカイプで神のみについてかたってくださったついったー神のみクラスタの面面にも頭があがりません!
ありがとうございます!!
☆まさにルネッサンス!!!神のみぞ知るセカイ8巻発売!!表紙の元ネタは…で書きましたが、今回の表紙の元ネタは
ラファエロの「アテネの学堂」です。
表紙には3人の桂馬がいますが、それぞれ元ネタはギリシャの哲学者たちになっています。
プラトン

抽象的、理論的な哲学を説いていたプラトンは天を指さし、
プラトンの弟子
アリストテレス

自然的、経験的な哲学を説いていたアリストテレスは地に手の平を向けているという構図。
そして
ヘラクレイトス。

「万物は流転する」という言葉が有名ですね。
…3人の哲学者の桂馬が表紙にいる、元ネタはルネサンスの作品っていうのは実はすごく重要なことなんじゃないかと。☆二次元で唯一の「神」から、「人間」としての桂木桂馬、そして人間の生き方を考える「哲学者」へ。というのも、これまでの神のみの単行本表紙は
「神」として桂馬が描かれていて




やがて
二次元=ゲームから抜け出し
そして
「人間=桂木桂馬」へ…として描かれてきたんですね。


そして、今度は
「哲学者」へ。

各巻の内容と表紙もリンクしているように思われるのですが、それは後述ということで…。
(ついでに、元ネタはルネサンスの絵画。「再生」と訳されることが多いですが、特に絵画においてのルネサンスは
「人間性の回復」がテーマ。神様を描く宗教絵画から、人間を描くことに移行します。)
…若木先生どこまですごいんですか!!!- 関連記事
Skypeではルネッサンス=宗教画ではないという意味で言いましたが、
ルネッサンスの作品である、という点には掛からないような気はします。
『アテナイの学堂』で描かれているのはギリシア時代、ローマ時代以前だという点に注目したいです。
「ディアナ」からして、女神はローマ時代の名称に準拠してるみたいですし。
まあ、ルネッサンスって欧州単体の回帰運動ではなくて
ローマを滅ぼした西ヨーロッパ人が無視・破壊して来た古代ギリシャ・ローマの文明を
むしろ受け継ぎ、発展させさらなる高度文明に昇華させていた東ローマやイスラーム圏から
十字軍遠征、イタリア諸都市国家の交易、長年イスラーム支配下にあったイベリア半島(スペイン)を通じて学びなおす運動、アラビア語からラテン語に再翻訳された古典などを「読み込む」運動だったんですけどね。
だからイタリアやスペインが先行してるんですが(最近語られる「中世ルネッサンス」は除く)
少し前までの西洋人による世界史では、こんな屈辱的な事語られていませんでしたが。
あと、この漫画にもあまり関係ありませんが(笑)
重要なのは「神」じゃないってところでしょうねー。
ルネサンス絵画なのは偶然かなぁ
凄くないだろ
美術作品を引用して高尚な雰囲気にしてるだけじゃん
それに簡単にのっちゃう人って・・・
コメントありがとうございます!
確かに美術作品のパロディで表紙を描くことは普通というか、よくあることですね。
実は読んだとこないです。つっかかってスイマセン
でも作者の細かな拘りって面白いですよね
つい探したくなる。
スイマセン
テーマとモデルが見つけやすい分そこまで持ち上げることはないだろう
もう少し熟したものを褒めちぎってるのかと思って来たのにな
コメントありがとうございます!
すみません~若木先生大好きなミーハーな者でお恥ずかしい限りです。
もともと内輪で盛り上がった話題なのでテンションだけで詰めきれてないですね。
最新刊含め表紙の解釈についていろいろ意見いただいているのでいずれ紹介しようと思います。
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