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アニメ放送直前だし神のみぞ知るセカイについて語ってみる~「現実なんてクソゲーだ!」~

神のみぞ知るセカイ、ついにアニメが始まります!!!

10月6日水曜日、深夜1時50分からテレビ東京で。
テレビせとうちも遅れなしの同時ネットでみれます!(狂喜乱舞する香川県民もういのしし)

またオタクが主人公の落ちモノハーレムラブコメかよ…なんて見る前から食傷気味になってる方もいるでしょうが。

神のみぞ知るセカイ、略して「神のみ」はそんじょそこらのオタクハーレム作品とは一線を画しています。
絶対的な価値観を持った「神」である主人公、男性視点から理想の女性を描くのでななく、ことことん女性の内面の葛藤に迫る姿勢、主人公が苦労しつつも鮮やかに謎を解決していく推理漫画のような面白さ、ギャグやパロディのクオリティの高さと、主人公の冷静な分析とのギャップ、少年漫画的要素と少女漫画的要素の同居。それらいろんな要素が、神のみをよくあるハーレムラブコメや、無駄に厳しい人生の問いを投げかける重い作品とは違う位置に押し上げているように思います。


☆神のみぞ知るセカイとは…



神のみぞ知るセカイ


神のみぞ知るセカイ


若木民喜
(C)Tamiki Wakaki/Shogakukan 2009


恋愛シミュレーションゲームの天才・桂木桂馬が現実の女性の攻略に挑戦! リアル恋愛攻略奮闘記!


posted with EmbedSunday on 2010-10-02





画像クリックで、原作の1話が読めます。ぜひご一読を!!!

大まかなストーリーとしては…
恋愛シュミレーションゲームの神様、桂木桂馬の元に悪魔っ娘のエルシィが落ちてくる。
いわく、駆け魂という悪の魂が人間(女の子)の心に逃げ込んでいるから、それを捕まえたい。
捕まえるために、「恋愛」をして心のスキマを埋め、駆け魂の居場所をなくす。
駆け魂捕獲のため、「恋愛」の達人の桂木桂馬に無理矢理な方法で協力を頼んだエルシィだったが、桂馬は現実の女の子とは手もつないだことのないオタク少年だった…

という感じです。
ハーレムラブコメとしては、ありそうな設定ですよね。


1.主人公の絶対性、そして…(「神」としての主人公の存在)
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作者や担当編集者が「主人公が生まれた時点でこの作品は7、8割は完成した」と言っている通り、神のみの要はなんといっても主人公、桂木桂馬です。(注1)

それを示すように、単行本はすべて桂馬しかでてこない。

主人公がオタク、という漫画では、主人公はコンプレックスの塊で目立たない、というパターンが多いように思います。その方が読者であるオタクが、自分を投影しやすいから。

しかし、この作品の主人公は違います。恋愛シュミレーションゲーム(以下ギャルゲーとします)の世界を理想とし、「現実なんてクソゲーだ!!」と、完全に現実を見下しているのです。
現実にも、現実の女の子にも全く興味がない。
クラスメイトに気持ち悪がられ、授業中もゲームに没頭するため教師からも問題児扱いされているが、学校のテストは毎回100点、おまけに容姿端麗。(本人は、自分の容姿なんて気にしちゃいないでしょうが)

ギャルゲーという理想の世界で「落とし神」として生きる桂馬は、自分への絶対的な自信と、ギャルゲーを元にした強固な価値観が完成されており、決してブレることがないのです。

だから本来、現実の中で学校へ行く必要もないという…笑。

だから、突然現実の女の子を攻略することになっても、ギャルゲーで培ったメソッドを現実の女の子に応用し、(とまどいつつも)華麗に「キス」という最終地点まで導く。

この、推理小説のような様式美、桂木桂馬のブレないカッコよさによって、神のみは最初のファン…それは「落とし神」信者といってもいいかもしれません…をつかんだように思います。男性読者にも、女性読者にも人気がある主人公の誕生です。

しかし、連載がすすむにつれ、桂馬が現実に打ちのめされたり、ルートが確定しないまま行き当たりばったりで攻略を行ったりする場面がでてきます。(注2)
理想の世界(ギャルゲー)を作った神である桂馬も、現実世界に巻き込まれたら、たとえ自分への絶対的な自信と価値観を持っていても、うまくいかないこともある。だって「現実はクソゲー」だから。

「神」が、現実で女の子とたくさん出会い、四苦八苦することで、今まで考えもしなかった「現実」のことを考えはじめる…ように見えるのです。

見える、といったのは、本編中でなかなか桂馬の気持ちが語られないから。
彼の思考は、ギャルゲーでも現実でも「目の前の女の子を救う」に向けられてるからです。

「目の前の困っている人のために」動く主人公。桂馬はある意味正しい少年漫画のヒーロー像なのかもしれません。


2.作者(若木民喜)≒主人公(桂木桂馬)
主人公の特徴として、もうひとつあげられるのは、作者(若木民喜)と主人公(桂木桂馬)が非常に近い存在であるということです。

作者の若木民喜先生は、京都大学卒のインテリ。在学中、21歳の時に小学館の新人コミック大賞に入選し(注3)、漫画家への一歩を踏み出す…前に逃亡。(注4)

そのまま卒業後、就職もせずゲーム三昧の日々。20代の頃は、まさに桂馬のように気絶するまでゲームする生活を送っていたそうです。若木先生はその後、一念発起して、武村勇治先生のアシスタント→サンデー本誌での連載を勝ち取り、ゲームをやる時間も本数も激減。

だから「桂馬は僕が失速したあとも走っている残像」なんだそうです。

担当編集の石橋さん曰く、
「お会いしてみたら、その読みきり(※神のみのプロトタイプ、「恋して!?神様!!」のこと)で描かれている主人公よりも、現実の若木民喜のほうが面白かった。漫画家の先生そのものが魅力的というかキャラが立ってるというかこんな面白い人は他にいない(笑)」
「打ち合わせをすると(中略)内容よりも哲学論みたいな話になって、ものすごい言葉が連発」
「“俺はコレが好きだ!”って世界観が強固なんですよね。その一番濃いところをどう引き出すか、が僕の仕事です。桂馬と若木民喜をどれだけリンクさせるか。」



この「ゲーム」というのは、(はっきり言及されているわけではないですが)主に「18禁PCゲーム」(エロゲー)を指すようです。
卒業後三昧の日々を送りつつ、PEROというハンドルネームでエロゲカウントダウンというエロゲーレビューサイトを開設していました。(詳しく知りたいという方は、若木先生・神のみ関連のリンク集へどうぞ。)
明確な判断基準、価値観でつづられる文章は桂馬を彷彿とさせます。


3.女の子たちへの共感と、桂馬への空想と憧れ
神のみは、推理小説的な女子攻略と、桂馬がゲーム世界やゲーム女子への愛を語る回が繰り返され、少しづつ世界が変化していきます。そこでクローズアップされるのは、桂馬の苦悩ではなく、女の子たちの悩む姿。
でてくる女の子たちのほとんどは、いかにも漫画やゲームのヒロインとして出てきそうな外面と属性を持っています。しかし、女の子たちが抱えている悩みは、読者である私たちと共通する部分が多くあるのです。
(参考:ハクアとエルシィの女子的プライドについて
自分が通過してきた問題、また現在進行形で抱えている問題について、神のみの世界の女の子たちはどのような答えをだすのか。


そして、桂馬はものすごくしゃべる割には、感情が描かれる部分が少ない。女の子の悩みを読みとることに集中するのみで、それに対する想いは語らないのです。
桂馬はいったい、何を考えながら攻略をしているのか?
どういう想いを抱えているのか?
そんなことを常々考えてしまう読者も多いはず。

(この2点が、神のみの女性人気をひっぱってるんじゃないかなと思います)


まだまだかたりたりない部分ばかりですが、すでに放送直前なのでこれくらいで…
ギャグやパロディ、少年サンデーで連載する「神のみ」についても書きたかったなー。

(注1)毎日jpまんたんウェブ:担当編集に質問状:「神のみぞ知るセカイ」 主役はギャルゲーの達人 ヒロインの表現にこだわりから引用
(注2)神のみぞ知るセカイ第4巻、第5巻参照
(注3)1993年「光陽高校合戦絵巻」
(注4)「大学受験もそうだったんですけど、うまくいったら気を抜くタイプなんです。賞を貰った後は、漫画も描かずまんまと失踪しましたね。失踪というか、居留守なんですけど(笑)。『サンデー』の担当さんから電話がかかってきても出ず、その後就職もせず、実家の部屋でゲームしてました」
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