【ミスフル10周年記念②】野球ギャグ漫画をあえてメタフィクションぽく読んでみる

ついったーの某祭りにリアルタイムで参加できない悔しさで徒然なるままにかいたので、矛盾点や分かりにくい部分たくさんあると思います、スミマセン。
※ミスフルことMr.FULLSWINGの第1話~最終話までのネタバレを多大に含んでいます。
※物語論に見せかけて、私がミスフルにキャラ萌え(特に犬飼)しまくったあげくの妄想。
※ですが、これは2006年当時散々語りつくされたことかもしれませんね…どうなんだろう。









10周年だし全巻レビューでもやるぜー!と意気込んでいたのはいいものの、1話につき3000字という膨大な量の意味不明感想メモが飛び出すため収拾がつかなくなりそう…と恐怖しています…いやなんとか形にしてみせる!!

なのでとりあえず、連載中にミスフルを読んでいて(悪い意味で)ショックを受けた設定やストーリー展開に対して、自分の中で折り合いをつけようと、無い頭をこねくり回して考えた結果、自分が思い込んでいた設定を一か所書き変えるだけで、すべて納得がいくことに気付きました。

つまり、連載当時は「あんな理不尽な展開になったのはオトナの事情のせい」と、ストーリーを決定する「ミスフルの神様」を制作者側に置いていたのですが、ストーリーを決定する「ミスフルの神様」を「大神照」というミスフルの世界に実在する(した)人物に置き換えることで、ミスフルという物語を捉えなおすことができるのではないかと!!思ったのです!!
(タイトルのメタフィクションぽくっていうのはこういうことです。)


☆あまりにも理不尽な展開と、明かされた主人公の出生
連載当時、だんだんと掲載位置が低位安定してきたミスフルを打ち切りの恐怖におびえながら読んでいた頃。
鳥居凪の兄、鳥居剣菱が率いるセブンブリッジ学院に勝ち、そして宿敵華武高校と熱い戦いを繰り広げるのだろうと微塵も疑っていなかった頃。

我らが十二支高校は、県大会のさなかにセブンブリッジ学院に、あまりにもあっさり負けてしまいました。
さらに十二支に買ったセブンブリッジも、主将剣菱は野球選手としての生命を断たれ、監督まで死亡(以前の鈴木信也先生のブログより)。チームの支えを失ったセブンブリッジは華武に負け、結局甲子園への切符は絶対王者のもとへ。

あれだけ楽しみにしていた華武との再戦が見れなかったショック、以前十二支が練習試合で華武に負けた時と違い、セブンブリッジの勝利も十二支の敗北も何の意味もなかったというショック。これは当時の読者のほとんどが味わったものじゃないでしょうか。

そして始まった県選抜戦。トンデモな展開だなぁと思いつつも、新たに登場した白雪静山監督や、違う高校のキャラ同士のやりとり、犬飼辰羅川御柳の関係を読むのを楽しみにしていました。

しかし、ここで私が一番ショックを受けた設定が唐突に明かされました。
「猿野天国は、日本の球界への復讐に燃える元メジャーリーガー雉子村九泉の実の息子であり、大阪選抜のエースピッチャー雉子村黄泉の実の弟である」
あまりにも唐突な登場だったため、この設定を後付けと考える向きも少なくありませんが、連載当初から天国の家庭環境は伏せられていてなにかしら事情があることをにおわせていたので、元々あった設定ではあるんでしょう。

あまりの急展開に「ド素人パワーバカが、好きな子のために野球にのめりこんでいく話」という、私が信じて疑わなかったミスフルの一番の経糸が一気に崩壊した気がして、ちょっと立ち直れないくらい(そりゃもうトラウマ級に)落ち込みました。

以上が、私が(悪い意味で)ショックを受けたストーリーや設定でした。
長いですねスミマセン。


☆読者が見ている「ミスフル」のストーリーより、一段上にいるのは誰か。
連載当時は「ミスフル」というお話の一段上にいる、つまりお話を作っていく位置に鈴木信也先生や雑誌側のオトナの都合を置いてたんだけど、その位置にいるのが大神さんだとしたら…?

ミスフルの世界を一つ上の次元で見ている、更にいうとストーリーを操作できる存在、それが「神」。
「神」として大神さんが設定されてたならば、実は思った以上にメタな視点で見れる作品であるという可能性。

つまり、不慮の事故によって潰えてしまった大神さんの夢(世界一のスーパープレーヤーになること、十二支を甲子園に連れていくこと)を叶えるために現十二支野球部は運命的な力で集められたんじゃないかということです。
あれだけ、十二支の名前がつく生徒が集まるなんてのも運命的としかいいようがないし笑。

で、ただ一つ大神さんの想定外だったのは、犬飼辰羅川芭唐に強い確執が生まれたことで、
本来なら芭唐も十二支に入部して、セブンブリッジ、華武を倒して一年目で甲子園行ってたんじゃないかなぁという妄想ですはい…

結局これが言いたかったんですスミマセン!一緒に仲良く野球やる三人が見たかったんですスミマセン!!
でも、こんな回りくどい道をたどったからこそ、ミスフルの連載終了後の三人はより強い関係を築いていったんじゃないかなぁとも思うのです。
犬飼と芭唐の関係は、昔のような気楽な友人関係には戻れないような予感はするんだけども。
また、新たな関係が生まれるんじゃないかなぁ。
逆に辰羅川と芭唐はそこまで確執はないような気はしたり。
それに対して人知れず葛藤する犬飼がみたい、というのは完全な私の趣味です!


完全に腐女子の妄想だよなぁ…と思いつつも、あながち間違ってるとは言えない気もしてるんです。

「あの人」つまり大神さんの存在は犬飼辰羅川が登場したときから示唆されてたし、御柳と犬飼の歪んだ関係もかなり最初から設定されてたっぽいから。


☆なぜ猿野天国は大神さんにそっくりなのか。なぜずっと大神さんの存在をしらないままなのか。
そして、大神さんが猿野天国にそっくりという設定ですよ!!

おそらく、普通に読んだら、ミスフルのストーリーを作っていくのは、どんな状況でも打破してくれる予感がするトンデモ主人公「猿野天国」なのです。だから彼がある一面では「ミスフルの神様」で。
でも、大神さんが天国を含め、皆を十二支に導いたと考えるとやはり神様は「大神照」なのです。

ミスフルという物語はきっと、この同じ顔を持った二人の神様によって作られた物語なんじゃないかなぁ。

だから、天国は大神さんの存在を知らないままなんじゃないだろうかとおもったり。(天国が神である次元より一段上に大神さんという神がいる)



☆そしてミスフルの複雑な話の経糸横糸構造
1話だけ読むと黒撰高校、つまり十二支の伝説をつくった村中の遺伝子に本当の意味で勝利することで物語に決着がつくような構造になってる。
しかし敢えて華武高校という、伝説と無関係な絶対王者としてのライバル校を出した。これがずっと不思議だったんですけど(黒撰戦が決勝でよかったんじゃないかとずっと思ってた)、大神さんを神とおくと、という考え方をしてたら納得できた気がします。

「凪さんへのラブから始まるスポーツギャグ漫画」「十二支伝説(村中遺伝子)を巡る熱血野球漫画」「王者(華武)を倒して甲子園へと闘志を燃やす野球漫画」「神様の死から始まる壮大な人間関係と友情物語と野球物語」 とちょっと考えただけでも物語は何十構造にもなっている。あっでも七橋の位置づけが難しいなまだ…うーん…
「剣菱という支えを中心に長年の夢を追い続ける青春野郎」というとこかなぁ>七橋


ああ、時間がなくなってきました…
残りは後日。加筆します。構造についてもうちょっと書きたいんだ。
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